【印刷の豆知識】スキャン解像度について

印刷・複写業界で使われている用語等を分かり易く解説していきます。

今回は「スキャン解像度」についてご説明させていただきます。

当社では印刷の他に電子化業務でもスキャナを使用しています。

解像度とは、画面に表示される画像の細かさを数値化したものです。

解像度の単位は「dpi」で表示され、これは1インチの幅の中に、
幾つの点(ドット)を表現できるかを示しています。

女性が自撮りアプリで盛るのは常識?となっていますが、
電子化業務ではスキャンした画像に手を加える事は稀です。

これは被写体を画像記録として長期保存する用途から来ています。

紙に替わる記録の長期保存方法として、
近年では様々な公文書においても電子文書化が進み、
改ざん防止技術の進歩に伴い、公式記録として認知されつつあります。

文書の電子化等の場合は文字が読み取れる150dpi~300dpi程度、
図面の場合は線の太さまで表現できる300dpi~400dpi程度、
美術品や文化財等の場合は600dpi以上と、
原稿によって解像度の設定は大きく異なります。

原稿の種類の他に画像データの用途としては、
パソコン画面で見る閲覧用から研究や行政の作業用など様々あり、
閲覧用は低め、作業用は高めの解像度が必要となります。

また、白黒とカラーの画像では同じ解像度であっても、
データ容量は桁違いの大きさになります。

それぞれ用途に応じて最適な解像度を設定しましょう。

印刷や電子化、入稿方法でご不明な点がありましたら、
どんな些細なことでもお気軽にご連絡ください。

専門のスタッフが丁寧にご説明いたします。