印刷・複写業界で使われている用語等を分かり易く解説していきます。
今回は「特色」についてご説明させていただきます。
特色という言葉を聞いた事がありますでしょうか?
一般的には他と異なっているところ、
他よりもすぐれている目立つ点を示す言葉ですが、
印刷業界で使われる特色は、それとは違う意味を持っています。
文字の通り特別な色という意味で、イエロー、マゼンタ、シアン、
ブラックの4色のインキ(CMYK)の配合では出せない色のことで、
この4色以外のインクのことです。
また、K(ブラック)ともう1色を使用して2色刷りにする場合も、
特色と言います。
特色の例を上げますと、
金や銀、パステルカラー(蛍光色)などがあります。
これらの発色には特色インキを使用して印刷します。
特色をCMYKのプロセス(4色掛け合わせの配合)によって、
近似色に印刷することも可能ですが、
厳密には特色とは違う色になってしまいます。
コーポレートカラーの印刷等にも特色が使用されます。
企業や団体等の組織を象徴するコーポレートカラーは、
色の安定性が求められるとてもデリケートな色です。
印刷のたびにインキを混ぜ合わせるのではなく、
コーポレートカラーを特色インキとして作っておき、
毎回印刷時にそれを使用して印刷すれば、
バラつきのない安定した色が出せます。
また、従来の4色(CMYK)に、
特色をプラスした5色のインキで印刷することによって、
奥行きのある色表現にすることも可能です。
このように特色を上手に使用することでより魅力的な印刷物になります。
当社では、お客様の印刷物の色に関してのご相談も承っておりますので、どんなことでもご相談ください。
印刷や製本等でご不明な点がありましたら、
どんな些細なことでもお気軽にご連絡ください。
専門のスタッフが丁寧にご説明いたします。