印刷・複写業界で使われている用語等を分かり易く解説していきます。
今回は「紙の目」についてご説明させていただきます。
紙の目という言葉を聞いた事がありますでしょうか?
耳慣れない言葉ですが、
紙に関わる業界では日常的に使われている用語です。
紙の目とは紙を抄く時にできる繊維の流れのことで、
縦目と横目があります。
簡単に分かる方法として、
不要になったコピー用紙等を破いてみて下さい。
比較的まっすぐ破けたら、それは紙の繊維の流れと同じ方向(縦目)。
ジグザグな感じで破けたら、繊維の流れと逆の方向になります(横目)。
縦目と横目、これがクセ者で、例えば目に沿って紙を折ると、
仕上りはシャープになりますが、目に逆らって折ってしまうと、
紙の厚さにもよりますが、細かなシワが生じたり、
紙の表面が割れたりと、美しく仕上がりません。
余談になりますが、この紙の目と密接に関係しているのが、
紙のコシで、いわゆる剛性です。
紙を途中まで折り曲げて、
戻した時の反発力と言えば分かり易いでしょうか。
紙の原料や厚みによってコシの強さは色々ですが、
紙の目の方向によっても大きな差が生じます。
具体的に言うと、
繊維の流れの目の方が、その逆より約2倍コシが強くなります。
紙の目に沿って美しく折り、
コシを活かしてしなやかに湾曲できる印刷物を作る。
このように紙の目やコシをしっかり見極めて使うのが、
紙と上手に付き合うコツなのです。
当社では、お客様の印刷物に使用する紙の提案もしておりますので、
どんなことでもお気軽にご相談ご連絡ください。
印刷や製本等でご不明な点がありましたら、
どんな些細なことでもお気軽にご連絡ください。
専門のスタッフが丁寧にご説明いたします。